REPORT・BLOG

2026-08-16 14:41:00

【ことのはなコラム①】二十五絃箏とは

ことのはなプロジェクトで使われる楽器「二十五絃箏(にじゅうごげんそう)」はとてもレアな楽器です。

 

まず、ピアノやバイオリンなどの西洋の楽器と比べ、日本の楽器「箏(こと)」を演奏する人の数はとても少なくなってきていますが、その中でも二十五絃箏というと、その希少性は箏を専門に演奏する人でも知らない人もいるほどです。

 

さて、この希少な楽器は、いつ、どのようにして作られたものなのでしょうか。

 

箏の日本における起源は古く、奈良時代に中国から伝わってきたものです。それが、ほとんど形を変えることなく現代にも伝わっているものが日本の箏です。

 

それに対して、二十五絃箏は1991年に作られた新しい楽器です。箏の可能性を広げるため、また、西洋の楽器とも渡り合える楽器として、従来の箏をベースとして、箏の演奏家である野坂操寿によって新しい楽器として、試行錯誤の末に生み出されました。

 

長い歴史の中で守られてきた伝統に変更を加えることは、激しい反発や抵抗を避けられないものでした。

 

二十五絃箏の前身としてまずは1969年に二十絃箏が作られました。伝統的な音楽だけでなく現代の音楽シーンに当てはめた時の箏の弱点や限界を克服する楽器として制作された二十絃箏でしたが、「これは箏ではない」という批判も多く、製作者本人も納得がいかないまま遂には箏を演奏することができなくなってしまいました。

 

「もう一度、新しい箏の制作に取り組もう。」と野坂が思い直した時には、もう以前のように「箏の弱点の克服」や「箏であること」へのこだわりにとらわれる事なく、箏をベースとして、「誰もが共感する、根源の音を持つ新しい楽器」を目指し新たに楽器作りがスタートしました。

 

そのようにして作られた楽器が二十五絃箏です。 製作者である野坂は長年にわたり、わずかな点にもこだわって楽器の改良をに取り組んできましたが、この二十五絃箏の完成で、「もう私はこれ以上楽器を改良しようとは思わない。」と、楽器作りとしては完全に納得のいくものができたことを述べています。

 

現在では、多くの箏の演奏家の方々によって演奏されており、テレビなどで度々取り上げられることも多くなりましたが、まだまだ希少な楽器であることには変わりはありません。 現在少しづつ曲も作られ、演奏する人も増えてきているようですが、根源の音を響かせるために作られたこの楽器が、少しでも多くの人に知られ、愛されるものになっていくといいなと思っています。

 

 

 

IMG_1200.PNG

写真は生徒さんのための新しい二十五絃箏の試弾に楽器屋さんに行った時にものです。

 

 (文章:瑠璃)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ことのはなプロジェクト」は「本当の自分を生きる」をテーマに、箏(琴)・オイリュトミー・映像による総合芸術作品を創作・発信するプロジェクトです。

Kotonohana Project is a multidisciplinary art project combining Japanese Koto, Eurythmy, and visual art. We create performances inspired by mythology and Anthroposophy.

 

 

#箏 #和楽器 #ことのはなプロジェクト #オイリュトミー #映像アート #奏身舎 #アントロポゾフィー #シュタイナー #神話 #さすらいのハヤサスラ #地水火風 #響きは形成する力 #響きの楽器 #Koto #Eurythmy #PerformanceArt #Anthroposophy #RudolfSteiner #JapaneseMythology #VisualArt

2026-06-28 13:30:00

作品「風」試作中

 

ことのはなプロジェクト作品「風」の試作を行っています。              

 

渋谷FBより2.jpg

 

渋谷FBより1.jpg

 

渋谷FBより3.jpg

 

 

2026_06_28 記:萌黄 moegi
▼ 渋谷智栄子FB記事より転載

 

2025-11-29 13:00:00

まずは公演無事終了。

10/31の〈ことのはな・東京公演〉において

トークセッションのテーマは「芸術と人生の果実」でした。

 

オイリュトミー劇「さすらいのハヤサスラ」公演

 

「さすらいのハヤサスラ」公演の炎の文字

 

本公演「さすらいのハヤサスラ」

琥珀さんの映像も素晴らしかったです

 

オイリュトミー発表会、舞台の様子

親子向け小公演の手遊び

 

オイリュトミーのワークショップで踊る人々

第1部オイリュトミーワークショップでは

皆さんのアツ〜い熱を全身に感じました!

 

🌟〈ことのはなプロジェクト〉公演 

  「さすらいのハヤサスラ〜地水火風の旅」

・6月29日 那須・奏身舎にて

・10月31日 東京は小金井の宮地楽器小ホールにて

   響きの楽器も用い、お陰様で盛況のうち、終えることが出来ました。

 

公演の振り返りは後日、改めて記事に掲載する予定です。

ダイジェスト版の動画も公開しますので、どうぞお楽しみに!

 

〜〜〜〜〜

2025-06-18 22:17:00

音は形成する力(3)神殿伝説より

 

◉「響き」を重視して建てられた中世の教会

 

声や音の響きは、目に見えないが、もたらす影響は大きい。

中世の教会は、司祭の声の響きが、人々の心を振るわせ、共鳴させるような空間となるよう造られたという。
浄らかな響きが空間を充たすと、
アストラル体=感情が浄化されることを昔の人々は知っていたのだ。
教会、寺院の音響が良いのはそのためである。
 
以下、シュタイナーの言葉を講義録より引用。
 
*「神殿伝説と黄金伝説」 高橋巖 訳 より
『霊学の観点から見たフリーメーソンの本質と課題』第三講
「フリーメーソンの中にあったこの霊的直感と再現能力は失われました。
語る言葉が特定の仕方で壁に反響する建物の中で話すのは、特別のことだ、という意識は失われました。
中世において大聖堂を建てたのは、偉大なフリーメーソンたちでした。
彼らは、司祭の話す言葉が正しいしかたで壁に反響して、回収の全てが意味深い振動の海に漂うことが、肉体の耳にとってよりもアストラル体にとって、より大きな意味がある、ということを自覚していました。」
 
 image
 
この奏身舎も嬉しいことに「響きの空間」として多くの音楽家からお褒めの言葉を頂いている。
 
宗教音楽の合唱指導をされているM先生は、ザルツブルクの教会でのソリストとして活躍された方だが、この奏身舎は、ヨーロッパの古い教会のような響きがするそうだ。
 
「聖堂の音楽空間は、合唱や音楽演奏を聴かせれば聴かせるほど、ますます良い響きの空間に変わっていくんですよ」と、M先生。
 
今後、この奏身舎での響きがどのように変わっていくか楽しみである。
そして、響きの芸術、オイリュトミーを通して、一人でも多くの方が元気に幸せになってもらえたら嬉しい!
 
 
「音には マナス と名付けられるものの名が呼応している。
音を知覚しながら人は、世界の叡智を聞いている。
人間は聞き、語るとき、直接叡智の中で自己を表現する。」
シュタイナー
 
 
◉男子中学生との「笛」の思い出
 
毎月、玉川村の児童養護施設「森の風学園」で、芸術療法(音楽指導やオイリュトミー)をやらせていただいている。
 
こんなエピソードがある。
ある日のこと、
男子中学生S君は、全く音楽には馴染みがなかった。
初めてリコーダーを教えた時も、持ち方すら知らず、
「土下座してでも、いやだ!」と強い口調で拒否。
 
ところが翌日、施設長の先生から「笛、吹いてますよ。」との電話をもらった。
さらに、奏身舎に「これ、やりたいんだ」と、楽譜持参でやってきたのだ!
 
それは卒業式定番の曲「旅立ちの日」だった。
 
彼のリクエストに応えて、オイリュトミーの時間に数小節ずつ練習することにした。
楽譜を読めない彼のために、私が笛を吹いては、彼がメロディーを真似する。
この繰り返しを、ずっと続け・・・
 
そして・・・3月の奏身舎でのオイリュトミー発表会では、
大勢のお客様が見守る中、つっかえながらだが、最後まで彼は演奏できたのだった!
 
思わず熱いものが込み上げて涙が出てしまった・・・・。
人の視線を浴びるのが大の苦手だった彼は、響きの魔法に助けられて、やり抜いたのだと思う。(場面緘黙症と言われていた)
 
彼とのオイリュトミーの時間、
そして発表会でのリコーダー演奏は、今も私にとって大切な思い出となっている。
 
美しい響きは空間を変える。
そして私たちの心をも振るわせ、共鳴させる魔法の力が働いているのだ。
 
 

*・゜゚・*:.。..。.:*・🌟お知らせ🌟・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

奏身舎では

〈ことのはなプロジェクト〉第2弾として

2025年6月29日に 

公演「あめつちをみたす いのちのうた」を開催します。

 

あらゆるものに浸透する「音の響き」を

オイリュトミーや箏、歌、タムタム、グロッケン、笛

さまざまな響きで体験していただけたらと思います。


今回特別に
親子向けプログラムもご用意しました。

 (限定20組まで)

笛と箏、鈴のアンサンブル、

珍しい二十五絃の箏に触れ、奏でることもできますよ!



問合/申込:
〈奏身舎〉 ✳︎  nasu.sousinsya@gmail.com    
〈ことのはなプロジェクト〉✳︎ info@koto-no-hana.net

〜〜〜〜〜〜〜〜
🌟告知動画を作成しましたので、ぜひご覧下さい。

▼〈ことのはな告知動画〉できました!
https://youtu.be/YbRiWEOA9fM

 

 

 

▼〈ことのはなプロジェクト〉本当の自分を生きるとは?

 

 

▼親子向けプログラム
「響きあう音と命」12時〜

http://koto-no-hana.net/info/6278901


▼本公演「あめつちをみたす いのちのうた」14時〜
http://koto-no-hana.net/info/6278885

2025-06-18 22:11:00

音は形成する力(2)

音の響きが物質に働きかけ、多様な模様を形成することを示す実験がクラドニー図形だった。

しかし、音が働きかけるのは、物質だけではなく、心に対してもそうなのだ。

 

◉児童養護施設での音体験

  ー音の秩序が不安定な心に働きかける

 

ご縁あって、児童養護施設でオイリュトミーを中心とした芸術療法の時間を持たせていただいている。

 

先週末の土曜も、施設でのオイリュトミーの時間があった。

 

こだわりが強いRくんは、思うようにいかないと、いつも癇癪を起こし、

暴力的になったり、

自分の頭を壁に打ち付けたり、叩いたりと自傷行為が多い。

 

でもそんな彼が、美しい音にふれると、途端に変わるのだ!

音楽の美しい秩序が、あるところでは、

暴力的な衝動ではなく、自らの精神が、自分のカラダを支配することができる。

それも高貴な喜びを伴って。

顰めっ面が、自ずと笑顔に、そして気持ちもポジティブになってくる。

美しい音を聴く。

それだけでもとても良い働きかけになるのだが、

美しい音を自らの手で、奏でる、吹く、叩くという音楽体験は

「主体的」な行為となる。

 

さらに

美しい音をオイリュトミーで実際に動くことで

手足、カラダ アタマ のすべてが、音の響きに満たされた「楽器」となる。

 

その楽器は自分自身だ。世界にたったひとつの。

 

音の法則や秩序、ハーモニー、

目には見えない音が

不安定なこころとあたまに、調和をもたらし、

新しくカタチづくるのだ。

 

自分自身の意志が、音を世界に刻印づけ、世界を変えてゆく。

そして世界が彼に、さらに豊かな世界を与えてくれる。

 

「音は形成する力」

と シュタイナーは語る。

正確に言うと

音の響きの中の見えない「イノチ」が、調和したカタチをつくるのだ。

 

 

 

image

 大きな木琴

 

image

 グロッケンとライヤー

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・🌟お知らせ🌟・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

 

奏身舎では

〈ことのはなプロジェクト〉第2弾として

6月29日に 公演「あめつちをみたす いのちのうた」を開催します。

あらゆるものに浸透する「音の響き」を

オイリュトミーや箏、歌、タムタム、グロッケン、笛

さまざまな響きで体験していただけたらと思います。


今回特別に
親子向けプログラムもご用意しました。

 (限定20組まで)

笛と箏、鈴のアンサンブル、

珍しい二十五絃の箏に触れ、奏でることもできますよ!


問合/申込:
〈奏身舎〉 ✳︎  nasu.sousinsya@gmail.com    
〈ことのはなプロジェクト〉✳︎ info@koto-no-hana.net

〜〜〜〜〜〜〜〜
🌟告知動画を作成しましたので、ぜひご覧下さい。

▼〈ことのはな告知動画〉できました!
https://youtu.be/YbRiWEOA9fM




▼親子向けプログラム
「響きあう音と命」12時〜

http://koto-no-hana.net/info/6278901



▼本公演「あめつちをみたす いのちのうた」14時〜
http://koto-no-hana.net/info/6278885

1 2 3