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2024-04-18 21:35:00

地水火風の旅〜内なる世界と外なる世界を結ぶために【天地をつなぐ さすらいのハヤサスラ】

〈ことのはなプロジェクト初公演〉は、

「地水火風」を旅する物語です。

 

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天地をつなぐ
さすらいのハヤサスラ

~地水火風の旅~

 

◉地水火風とは

 

「地水火風」とは、大自然の中にある要素です。

 

・大地、岩などの固まる要素

・川、海などの水の流れの要素

・燃え盛る炎や、熱の要素

・空気や霧などの気体の要素

 

 これらに四つの「地水火風」の状態が見られます。

 

そして、

それらは、実は私たちの内面においても「気質」として働いています。

 

 

地球の構成要素が、地球に住む私たちの心の中にも

「気の働き」としてあるのです!

 

地水火風と気質

ではどのように、働いているのでしょうか。

 

・大地や硬い岩のように、固まる気持ちや心

・水のように、ゆったり、変わらず流れる心

・炎のように、瞬間に燃え、熱くなる心

・風のように、流れて果てしなく広がる心

 

このような四つの性質が、人によって、偏りを見せたり、組み合わせが異なったりしています。

 

シュタイナー教育ではこの「気質」を調和の中で、育てることを大事にしています。

地球の構成要素が、人間の中にも構成要素としても働いている。

 

人それぞれ、

構成のあり方が異なるのは、与えられた使命や役割が異なるからと言えましょう。

 

 

◉外にある地水火風は、

  内なる心にもある

 

四大が外なる大自然だけではなく、

内なる自分の心の中にもある。

 

外にあるものは、内にもあるのです。

 

そのように感じると、自然や人間との関係性が、より親密に感じられます。

 

また、自分に与えられた四つの要素を、パレットの絵の具のように、

自在に生かし、かけがえのない人生において、

自分だけの美しい絵を描いていきたい!

心からそう、思うのです!

 

四つの要素を活かすためには、地水火風の特質を知り、

調和させつつ、

内外を結ぶことが大切になります。

 

 

◉外と内をつなぐために

 〜調和を通して結びつける〜

 

 では、 どうしたら、

内・外の世界を、生き生きと繋いでいけるのでしょうか。

 

シュタイナーやオイリュトミーを学ぶことは、

この「内と外を有機的に調和の中で結ぶこと」でもあると思うのです。

 

心や体の健康を保つためにも

内と外が調和していることが大切ですね。

 

 

◉世界との一体から分離へ

 

幼い子どもたちは、内面世界の中で生きています。

そこでは、石ころも、雲も、花も、虫も、擬人化され、

一体となっています。

 

しかし、9歳を機に、内なる世界と外なる世界が別れるのです。

客観的な意識の芽生えとともに、もはや、大自然は、「物質」としか見えなくなってしまう。それは、覚めた意識であり、理性とも言えます。

 

世界との分離を体験したことで、「自我」は目覚め、意識的になれるのですが、

「孤独」を感じたり、自他を分ける時期に深く傷つくことで、

自分の殻に閉じこもってしまうこともあります。

 

 

◉目覚めた意識で異なるものがつながるには?

 

目覚めた、独立した自我を持ちながら、

再び、他と繋がってゆくことが、地球の環境を守るためにも、いろんな民族と平和を維持するためにも

人間自身の自我の成長のためにも、大変重要だと思うのです。

 

目覚めた意識を持つ人間にとって、ただ、幼児のように世界と一体となることではなく、

改めて、自分の心と、自然、宇宙はリンクしているということ。

それを、読み解き、扉を開くための「鍵」が必要になります。

鍵となるのは、高められた「感覚と感情」です。

 

 

◉感覚と感情を高める

 

私たちは五感を働かせ、外側にあるものを知覚し、様々な印象を抱きます。

そして、感情を通して、自分がどう感じているかを知ります。

 嬉しい、悲しい、懐かしい、素晴らしい、恐ろしい・・などの感情が湧いてきます。

 

感覚が麻痺してしまったり、

感情が氷のように冷えて動かないと、また、粗雑な感情だけだと、

自分の内面と外側の世界を調和を通して結ぶことができません。

 

だからこそ、芸術的な教育がとても重要なのですね。

芸術創造を通して、感覚が繊細に働き、そして感情も豊かに育ってゆくからです。

しかも、芸術創造は、繰り返すことで、上達し、喜びが増します!

 

 

◉天と地

 

「内なる心の世界」と「外なる客観世界」は、言い換えると

「天と地」とも言えます。

私たち人間は、この二つの両極の中で、必死にバランスをとりつつ、今を生きているのです。

 

天・・精神的、聖なる天上世界

地・・現実的、物質的地上世界

 

地上に生きている私たちにとって、

天と地がつながるのは、

感覚と感情の扉を、調和の中で開くときであると言えましょう。

 

特に、芸術的な体験を通して繋がったときに、無上の喜びが湧いてきます!

頭も心も体もまるごと用い、

その中に、真善美が感じられるとき、

隔たった二つの世界が融合します。

 

「天地をつなぐ、さすらいのハヤサスラ」は、

地上と天上を結ぶ、芸能の神の象徴でもあります。

 

地上界に生きている私たちが

聖なる世界とつながるために、橋渡ししてくれるものが「芸能」であると言えるでしょう。

 

公演のご案内

~~オイリュトミー&二十五絃箏 コラボレーション~~

〈映像:6月本公演で発表〉

 

 天地をつなぐ さすらいのハヤサスラ

   ~地水火風の旅~

 

地球を愛し、旅するすべての人へ

私たちと一緒に、心の旅路に出ませんか?

2024-04-18 21:28:00

〈地球を愛し、旅するすべての人へ贈る物語〉天地をつなぐ さすらいのハヤサスラ〜地水火風の旅

今、練習中の公演のタイトルは


 天地をつなぐ さすらいのハヤサスラ~地水火風の旅~

「さすらいのハヤサスラが、地水火風を旅し、天地をつなぐ」という物語です。


サスラが最後に行き着いたのは、根の国、底の国と呼ばれる,

暗く硬い「土=地」の世界でした。


実は、私たちも、「地の球」「地球」に住み、

いのちの旅の途上にあります。


地球という星を旅する私たちは、どんな果実を未来に結ぼうとしているのでしょうか。

小さな「いのち」の種から、葉が育ち、花咲き、未来に実を結ぶように・・・
小さな「わたし」の中にも、〈未来に花ひらく〉大きな可能性が眠っています。

それは言葉によって、咲き開く、かけがえのない「自分だけの花」なのです。

本公演を通して、サスラと一緒に心の旅路に出て、

言の葉と音の波の、豊かないのちの世界に出会っていただけたら幸いです。

 

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