MEMBER PROFILE

 

渋谷智栄子 Chieko Shibutani

 

父、母の両祖父は、越中富山の薬売り。今、「人を癒す芸術」を生業にしているのは、かつて「人を癒す薬」を柳行李に入れ、全国津々浦々を旅した薬売りの祖父たちの存在があったからだろうか。

 

上京し、大学で美術教育と木工芸を学び、また、木彫人形作家の友永詔三氏、木彫家で仏像彫刻家の故福本晴男氏との運命的な出会いにより、女神や天使、マリア像などを独学で創作するようになった。

 

「聖なる人の形」への憧れは、その後、シュタイナーが創始した、古くて新しい神殿舞踏「※オイリュトミー」へと繋がる。

  ※オイリュトミーは、思想家シュタイナーによって考案された、目に見えない音のイノチにカタチを与え、見えるようにする身体芸術。

 

造形活動を経て、オイリュトミーシューレ天使館(笠井叡氏主宰)第1期を1995年に卒業後、

2006年に移住した那須で、響きの空間、オイリュトミーホール「那須・奏身舎」を2009年に設立。

現在、奏身舎を拠点に、東北〜関東地域で、オイリュトミーや芸術療法を指導。
奏身舎は元より、シュタイナー関連の幼児・教育施設、児童養護施設、土曜学校などで教える。
また、オイリュトミーをベースにしたアクティビティを、オンラインでも教えている。

日本語の特性を生かす「うた」や音の響きを生かした指導は、ハンディや困難を抱く人々の心の扉を開く。

 

また、音楽家とのコラボレーション、声優の朗読劇での作曲と演奏など、音と言葉の接点を追求し、数々の公演を開く。

 

その中で、出会った瑠璃(小澤千絵子)とコラボ活動を始め、2021年2月奏身舎で開催したイベント「闇から光へ」がきっかけでアニメ映像作家の近清武監督と出会い、意気投合。3人が合流して映像作品を作る「ことのはなプロジェクト」が始まる運びとなった。目に見えな音のイノチに、カタチを与えたい・・

その願いが、三人の共同作業を通して叶いつつある。

 

*主な舞台公演

〈歌で結ぶ「音」「言」「舞」〉〈十力の金剛石〉〈マグノリア〉〈薔薇の波紋〉〈闇から光へ〉

 

 

より詳しいライフストーリーはこちら

 

 

琥珀 Kohaku

 

仕事は "サイエンスをハートフルにして届ける" こと

 

 幼少より好きな絵画に加えて科学(できないことを可能にする、未来の実現など)にとても興味があり、小学校の卒業文集に「なぜ、なに、思うは科学の進歩」と書いたほどであったが、頭で理解するだけでなく、心で響くかどうかにも興味がある。”科学と人間の接点”を見出したい。いつの頃からか、その接点を創出すれば人類は幸福になれるはずだという思いがあった。

 

 エンジニアを志して高専から大学院まで学び、卒業後光学機器メーカーの開発エンジニアやプラネタリウムの映像企画開発業務を経験した後、子どもの頃から好きであった絵と科学を結びつける仕事として、日本科学未来館に転職。映像メディアプロデューサーとして、言葉では伝えることが難しい科学の叡智を映像によって伝える手法開発に取り組む。

宇宙飛行士の毛利衛館長の・・・

 

 科学をわかりやすく伝えるだけでなく、その科学を使ってどう生きるかという問いや、人類が進むべき指針について考える機会を創出している点において、漫画家の手塚治虫、藤子不二雄両先生、また科学絵本作家のかこさとし先生にとてもリスペクトがある。科学を伝える手法として、彼らの偉業にならいつつ、自身の場合は先端の映像技術を用いた高臨場感映像メディアによる視覚体験を活かすことでリアリティをもって科学の学びを促進する手法を開発する仕事についている。

2011年、科学コミュニケーションをデザインする映像制作会社「株式会社マイクロミュージアムラボラトリー」を立ち上げ、ドラえもん「宇宙ふしぎ大探検」プラネタリウム三部作を企画開発。難解な科学的なテーマを子どもから大人までわかりやすく伝えることができ、300万人に見てもらうことができた。(HP: micromuseum-lab.net)

 

2014年 大好きな建築の魅力である”空間体験”をどう伝えるか、その手法を生み出すことに関心を持ち、世界的な建築家伊東豊雄氏の台中オペラハウス展(TOTOギャラリー間)にてVR展示として実現。それにより建築業界トップの方々の賞賛を得られた事は、世の中でまだ理解されない手法であっても、情熱を持って挑戦し実現することの意義を学ぶ機会になった。

 

シュタイナーとの出会い

 2016年 自宅近くにて”東京賢治シュタイナー学校”の存在を知り、その生徒らの表情や眼差しに感銘を受け、翌年シュタイナー教員研修を受講。シュタイナーの言葉「人智学は、知識を授けるものではなく、生命を目覚めさせようとするものである。」にあるように、全ての学びを本当の叡智として、その人の中に生きるようにしていく方法論に共感。また自身がメディアデザインの体験を通して経験してきた学びを生かしたオリジナルのカリキュラムにより、2018年よりシュタイナー学園で高等部「情報と社会」の授業を担当している。

 

自主制作短編アニメーション「COSMOS〜光との約束」の制作(HP: cosmos-hikari.com)

現在、2021年に自主制作した短編アニメーション作品「COSMOS〜光との約束」の配給、上映会、監督講演を科学館プラネタリウム、市民会館、個人サロン、小中学校(体育館)等で開催している。この作品は、私自身の体験(闇が光に変わる体験)を通して得た気づきを元に自主制作したもので、小中高で人気の合唱曲COSMOSの世界観や「君も星だよ」という歌詞の意味を科学と心の視点でみつめることで、宇宙との繋がりを取り戻し”自らの光に気づく物語”である。・・・2023小中学校での上映会において(感想)

 

より詳しいプロフィールはこちら

 

 

瑠璃 Ruli

 

幼少より祖母の影響で箏を学ぶ。「箏を学び深めたい」気持ちと「箏の狭い社会に縛られていたくない」気持ちとの狭間で長年揺れながら過ごし、27歳の時にそのストレスはピークになり、応援者である祖母とも絶縁するような形で箏をやめる。数ヶ月後、二十五絃箏との出会いをきっかけに、再び箏の道へ。その後は二十五絃箏を主軸とした既存の枠にとらわれない演奏活動を行う。

 

 2009年より自身の箏教室をスタート。2010年より「箏以外のジャンルとの関わりからヒントを得て箏を追究する」ことを自らに課した演奏活動を展開。ジャンルの異なる様々なアーティストとの交流を始める。中でも、身体表現、特にオイリュトミーとのコラボレーションから深いインスピレーションを得る。

 

 2011年、インド古典楽器と二十五絃箏のユニット「ヌーベルミューズ 」を結成。これまでに日本各地やヨーロッパにてライブを行い好評を博す。

 

 2013年から2年半に渡るヨーロッパ在住期間では、イギリス、ドイツ、フランスの計16都市でのソロコンサートを行い好評を博した。2023年よりピアニスト神田晋一郎氏とのコラボユニット「ムジーククーゲル」を結成しオリジナル曲や既存曲のアレンジに取り組んでおり、演奏活動やCDレコーディングを行っていく予定である。

 

 学生時代よりルドルフ・シュタイナーの思想に強く惹かれ、シュタイナー音楽理論を竹田喜代子の下で学ぶ。オイリュトミーを渋谷智栄子の下で学ぶ。2022年オイリュトミスト渋谷智栄子と映像作家近清武とのコラボレーションユニット「ことのはなプロジェクト」を結成し箏とオイリュトミーと映像の技術を組み合わせ独自の世界観での映像作品作りに取り組んでいる。

 

より詳しいプロフィールはこちら