REPORT・BLOG
音は形成する力(3)神殿伝説より
◉「響き」を重視して建てられた中世の教会
声や音の響きは、目に見えないが、もたらす影響は大きい。
*・゜゚・*:.。..。.:*・🌟お知らせ🌟・*:.。. .。.:*・゜゚・*
奏身舎では
〈ことのはなプロジェクト〉第2弾として
2025年6月29日に
公演「あめつちをみたす いのちのうた」を開催します。
あらゆるものに浸透する「音の響き」を
オイリュトミーや箏、歌、タムタム、グロッケン、笛
さまざまな響きで体験していただけたらと思います。
今回特別に
親子向けプログラムもご用意しました。
(限定20組まで)
笛と箏、鈴のアンサンブル、
珍しい二十五絃の箏に触れ、奏でることもできますよ!
問合/申込:
〈奏身舎〉 ✳︎ nasu.sousinsya@gmail.com
〈ことのはなプロジェクト〉✳︎ info@koto-no-hana.net
〜〜〜〜〜〜〜〜
🌟告知動画を作成しましたので、ぜひご覧下さい。
▼〈ことのはな告知動画〉できました!
https://youtu.be/YbRiWEOA9fM
▼〈ことのはなプロジェクト〉本当の自分を生きるとは?
▼親子向けプログラム
「響きあう音と命」12時〜
http://koto-no-hana.net/info/6278901
▼本公演「あめつちをみたす いのちのうた」14時〜
http://koto-no-hana.net/info/6278885
音は形成する力(2)
音の響きが物質に働きかけ、多様な模様を形成することを示す実験がクラドニー図形だった。
しかし、音が働きかけるのは、物質だけではなく、心に対してもそうなのだ。
◉児童養護施設での音体験
ー音の秩序が不安定な心に働きかける
ご縁あって、児童養護施設でオイリュトミーを中心とした芸術療法の時間を持たせていただいている。
先週末の土曜も、施設でのオイリュトミーの時間があった。
こだわりが強いRくんは、思うようにいかないと、いつも癇癪を起こし、
暴力的になったり、
自分の頭を壁に打ち付けたり、叩いたりと自傷行為が多い。
でもそんな彼が、美しい音にふれると、途端に変わるのだ!
音楽の美しい秩序が、あるところでは、
暴力的な衝動ではなく、自らの精神が、自分のカラダを支配することができる。
それも高貴な喜びを伴って。
顰めっ面が、自ずと笑顔に、そして気持ちもポジティブになってくる。
美しい音を聴く。
それだけでもとても良い働きかけになるのだが、
美しい音を自らの手で、奏でる、吹く、叩くという音楽体験は
「主体的」な行為となる。
さらに
美しい音をオイリュトミーで実際に動くことで
手足、カラダ アタマ のすべてが、音の響きに満たされた「楽器」となる。
その楽器は自分自身だ。世界にたったひとつの。
音の法則や秩序、ハーモニー、
目には見えない音が
不安定なこころとあたまに、調和をもたらし、
新しくカタチづくるのだ。
自分自身の意志が、音を世界に刻印づけ、世界を変えてゆく。
そして世界が彼に、さらに豊かな世界を与えてくれる。
「音は形成する力」
と シュタイナーは語る。
正確に言うと
音の響きの中の見えない「イノチ」が、調和したカタチをつくるのだ。
大きな木琴
グロッケンとライヤー
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奏身舎では
〈ことのはなプロジェクト〉第2弾として
6月29日に 公演「あめつちをみたす いのちのうた」を開催します。
あらゆるものに浸透する「音の響き」を
オイリュトミーや箏、歌、タムタム、グロッケン、笛
さまざまな響きで体験していただけたらと思います。
今回特別に
親子向けプログラムもご用意しました。
(限定20組まで)
笛と箏、鈴のアンサンブル、
珍しい二十五絃の箏に触れ、奏でることもできますよ!
問合/申込:
〈奏身舎〉 ✳︎ nasu.sousinsya@gmail.com
〈ことのはなプロジェクト〉✳︎ info@koto-no-hana.net
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🌟告知動画を作成しましたので、ぜひご覧下さい。
▼〈ことのはな告知動画〉できました!
https://youtu.be/YbRiWEOA9fM
▼親子向けプログラム
「響きあう音と命」12時〜
http://koto-no-hana.net/info/6278901
▼本公演「あめつちをみたす いのちのうた」14時〜
http://koto-no-hana.net/info/6278885
音は形成する力(1)響きとクラドニー図形
◉音の波とクラドニー図形
こちらの写真は、2023年度、吉澤明子さんとのコラボ講座【創造の秘密】で
音エーテルの働きを、実験した時のもの。
音の振動によって、
小さな粒子の模様が変わってゆくのを、目で確かめることができるのだ。
その図形が「クラドニー図形」だ。
音の響きが物質に働きかけ、秩序ある美しい模様を形成することを示す実験。
「クラドニー図形」
しかし、音の響きが働きかけるのは、目にみえる物質にだけではない。
見えない心に対しても、音は形作る働きを持つ。
◉音の形成する力は
心にも影響を及ぼす
楽器好きな私は、オイリュトミーの授業やイベントなどで、
いろんな楽器を使って、演奏したり、子どもたちに教えたりしている。
材質やフォルムによって、音の響きも微妙に異なってくる。
こちらはさまざまな材質の「笛」。
木の笛ー竹や梨の木でできた笛
土の笛ーオカリナや鳩笛
笛は、息を吹き込むことで、音が出る楽器だ。
自分の息が、音になり、内なる世界から外なる世界へと、広がってゆく・・。
言葉にすると、あまりにも当たり前のように感じるが、
実は、この体験は、子どもにとってすごいことなのだ!
笛を吹けるようになってから、驚くほど大きな変化を見せた子がいる。
ある自閉スペクトラム症の子は、それまで「吹く」ことが全然できなかった。
だが、奏身舎でのイベントに親子で参加し、
ミニコンサートで、私たちが笛を吹くのを目で見て、耳で聴いて、
(きっと楽しくて自分でもやってみたくなったのだろう)
その翌日に、玄関ホールに飾ってあった鳩笛を、わざわざ私の前に持ってきて
HO-HO HO-HO と
息を吹き込み、音を出したのだった!
その直後、その子は、私と目線が合うようになり、
歌いながら、ボールを投げ合ったりすることもできるようになった。
(以前は、受け取ることはできても、自分から投げることができなかったのだ)
きっと目に見えない心も、音によって
クラドニー図形のように美しく形作られるのだと思う。
Aちゃんが初めて吹いた「鳩笛」
手で触ると、丸みがありあたたかな感触。
この鳩笛体験がきっかけになって、
新しい感覚世界が開けたのだ。
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🌟お知らせ
〈ことのはなプロジェクト〉第2弾
公演「あめつちをみたす いのちのうた」を開催!
会場:奏身舎
日時:6月29日
箏・オイリュトミー・映像のコラボ作品としての
『さすらいのハヤサスラ』に加え、
音と声の響きのワークショップも開催いたします。
(今回、響きの楽器、タムタムも用い、即興演奏&歌にもチャレンジ!)
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🌟告知動画を作成しましたのでぜひ、ご覧下さい。
▼〈ことのはな告知動画〉
▼親子向けプログラム
「響きあう音と命」12時〜
http://koto-no-hana.net/info/6278901
http://sousinsya.com/info/6266837
FBイベント欄
▼本公演「あめつちをみたす いのちのうた」14時〜
http://koto-no-hana.net/info/6278885
http://sousinsya.com/info/6266829
FBイベント欄
「根源のコトバ」とは? 人生を確かに導くその力を多くに人に伝えたい。
●人類は遠い昔、歌うように語っていた
歌と言葉、体の(特に手の)動きとの関連は、人間の意識の発達、進化の秘密とも深い関わりがあります。
シュタイナーは、「人類は遠い昔、歌うように語っていた」 「太古と今では記憶の仕方が違う」と言いますが、
ハンディを持つ子ども、成人たちは、まさにそうでした。
東田直樹さんの著書「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」でも語っていらっしゃるように、
障害を持つ子供たちは、 「太古の昔からタイムスリップして来たような」ところがあり、
シュタイナーの本で学んだ知識を、私は、オイリュトミーを通して実際に体験し、検証していったのでした。
その後、障害を持たない、幼児クラスや子どもクラス、大人のクラスを持つようになってからも、
この時の体験は、私の授業方法の大きなベースとなったのです。 それは、言葉というものの本質に触れる体験でした。
頭で考える知的な概念言語の前に、音声言語があり、 口から放たれる音声言語の前に、動作言語の豊かな世界があること。
また、民族言語である、母語の重要さ。 アイデンティティーの土台となる母語は、私たちが住まう風土とも結びついています。
日本語は「母音が優勢」なので、歌の中に生きる母音を通して、 無意識のうちに知恵が浸透していくようでした。
動作言語と、思考の言葉である概念言語の間には、大きな隔たりー壁がありますが、「聖なるものへの感情」を通して、
この両者がつながると、いろんなことが可能になることもわかりました。
・・・・・・・・・・・
●聖なるものとの出会いが、人を内側から癒す
この「聖なるもの」は、かつて木彫制作していた頃からずっと、私を導いてくれたテーマでした。
扱う素材が「木彫」から「人間」「オイリュトミー」に変わっても、テーマは変わらなかったんですね。
どんなに障害が重く見えても、口先では、反感に満ちたひどい言葉を吐いたとしても、
心の底にある「聖なるものへの憧れ」に触れることさえできたなら、心の奥の扉が開くのです。
自我による治癒は、聖なるものと結びついており、それは言葉や音楽の「響きの中に」生きています。
言葉の中の聖なる霊的存在、それをシュタイナーは「霊我」と呼びました。
それは、人間の一番神聖な部分の中に、未来への萌芽として存在しています。
色、音に触れる美しい芸術体験ー特に総合芸術としてのオイリュトミーにはー聖なるものに触れる力があると確信しています。
それは、根源のコトバと出会うこと。
ヘレン・ケラーが「Water」の言葉体験を通して、 言葉の本質を直感し、その後の人生が大きく変わったように、
「根源のコトバ」体験は、私たちの人生や、世界観をより豊かに、確かに導くものです。
その力を、これからも多くの方に伝えていけたらと思うのです。
オイリュトミーの活動を通して。
また、小さな、ささやかな手遊びを通して。
公演活動を通して。
・・・・・・・
●うたの語源〜「うつ」「うったえる」互いに「うち合う」
6/29の公演「あめつちをみたすいのちのうた」では、天地をつなぐ人間の聖なるものを、
根の国底の国に棲まう「さすらいのハヤサスラ」として、 また日本語独特の「母音」の深い豊かな世界を、
箏、タムタムの響きと共に、歌を通して表現します。
「うつ」「うったえる」「うち合う」それが「うた」の語源だとか。
私たちの魂はまさにそのような体験を求め、だからこそ、人と出会い、 心と心で「うち合う」ことに、人間らしい喜びを感じるのでしょう。
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🌟6/29の公演とWS は、まさに心と心で「うち合う」ものをテーマにしています。
▼あめつちをみたす いのちのうた〜14時から
https://fb.me/e/5EMOXbC6H
親子向けプログラム
▼響きあう音といのち 〜12時から
https://fb.me/e/3inNXdhcT
告知動画
https://youtu.be/YbRiWEOA9fM
2025_0606. 記:萌黄 moegi ▼ FB記事より転載 https://www.facebook.com/chieko.sibutani.1/posts/pfbid02T5v7h9F9PHSm8TVPGKwAKPqGwwgQ4oyGUst2hiCwjhrnY4jtc7mXE5ZqNswsaKB6l