REPORT・BLOG

2024-06-15 21:24:00

🌟〈ことのはなプロジェクト〉公演振り返り⑴

天地をつなぐさすらいの

ハヤサスラ

~地水火風の旅~

 

〈ことのはな プロジェクト〉本公演無事終了

 

二つのプレ公演を経て(仙台4/27、那須4/30)、 6/9、那須・奏身舎にて本公演が開催され、

二十五絃箏とオイリュトミーのコラボに加え、今回、初めて映像作品が加わった。

 

〈オイリュトミー ×二十五絃箏 ×  映像 

  当事者の私たちすらも、最終的な仕上がりが全く未知のまま(でも不安は不思議となかった)迎えた6/9公演本番は、直前に「地水火風」の書もコラボに加わった!
 
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ホール漆喰壁に映し出される「書」と映像 


当日は、奏身舎という響きの空間で、出演者と参加者の魂が響き合い、音、動き、色、映像・・

魔法のような濃密な雰囲気を醸し出していた。

映像とオイリュトミーのコラボは、初めてだったが、第三部のシェア会での反響は予想以上のものだった!

公演から1週間経ち、自分なりに、今回の公演を振り返ってみた。

 

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〈第一部 体験会〉 

 

◉天地(あめつち)を結ぶ、
       「道」=TAO
 

「天」という言葉も「地」という言葉も「頭では知って」いる。

しかし、本当に実感しているだろうか?
知識としてではなく、心で思えるだろうか?

また、この言葉がどんな概念を指し示しているのかを、確かに掴むのもなかなか難しい。

 

第一部〈体験会〉が始まった時、ちょうどしっとりと雨が降っていた。

「天地を」を「あめつちを」と言い換えてみる。

すると、雨が土に染み込むような、柔らかさと自然さがある。

 

「あめ」という語には、「天」「雨」「海」・・の三つがあり、天から降ってきた雨の雫が、川に流れ大海へと合流する・・・
「あめつちを」・・は、そんな「めぐる命の物語」を感じさせてくれる語。
それを母音で体験していただいた。

 

 そして子音で「地水火風」を体験し、水 ,風の両方に流動する特性が、日本語ではどちらも「子音S」で表現されていることに気づく。

 

そのS音は、根底(ねそこ)の国を彷徨う「さすらいのハヤサスラ」の名前の中にも響いている。

そしてSの形は川の蛇行、風のそよぎ、背骨の形、静けさの音。・・これらの形象として現れているのだ。

 

さらに、

天と地を結ぶ「道」=TAO を箏の音で体験していただいた。

 

天の領域にまで広がる清らかな音の響きは、今度は

大地の一部である、自分の内部へ取り込まれて、体の中にまで浸透する。

 

この「わたし」こそが天と地を「橋渡し」する存在なのだ。

その秘密が、音を通して明らかになり、リアルな体験になってゆく。

 

 

 

 

◉天地を結ぶ、箏による音体験

 

箏による音楽オイリュトミーでTAOをインターヴァル体験すると、

くどくど説明しなくても、理屈抜きで、ハートで感じられ、腑に落ちるが素晴らしい。

実は、箏そのものが「天地をつなぐ楽器」と言われているそうだ。

 

その「天地をつなぐ」箏を使ってのコラボ公演「天地をつなぐ、さすらいのハヤサスラ」・・

このテーマは、我ながらぴったりだったと思う。

 

そしてその箏は、「伝統」からより自由に羽ばたく可能性を持つ「二十五絃箏」だからこそ、この体験が可能になったのだ。

 

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箏について説明する瑠璃(小澤千絵子)さん

 

 

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◉他者との「協奏・共創」

  芸術体験による癒しの力

 

今、地の球である「地球」を旅し、生きている私たち。 
この地の世界=物質界、現実世界において「本当の自分を生きる」ことは、言葉ではたやすくとも、実際に行うのは本当に至難の業だ。 
理想を胸に抱いても、厳しい現実を前にして、心折れそうな時も多々ある。 
でも、今回のプロジェクトを通して確信したことがある。 
それは芸術体験を他者とハートで共有し、外面ではなく、深~い内面の奥底でつながると・・・大きな癒しの力が湧き起こるということ。
 他者との「協奏」「共創」「協働」を通してこそ、個である私自身の自我もより輝き、強められ、「本当の私」と出会う機会が与えられるということだ! 
これが〈ことのはな プロジェクト〉を通して一番やりたかったことである。
 
 

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◉未来の「社会芸術」に向けて

 

単なる感覚的な喜びを刹那的に得るだけではなく、それを心奥の自我まで落とし込む
他者と「協奏・共創」する芸術。演じるもの、観るもの双方が、この垣根を越え、融合すること。
今回、参加者とも核心部分を共有し、舞台を創造できたことが、一番嬉しいことだった。
 一人一人の人間が、個として自立しながらも、美しい芸術作品のように互いにイキイキした関係性を持ち、社会を創造してゆく。
それを「社会芸術」とシュタイナーは語った。
その萌芽が予感でき、ささやかでも現実に降ろせたことは本当に嬉しく、幸せなことだった。
今回の〈ことのはなプロジェクト〉①の体験を元に、さらに世の中へ広げる活動へ、未来に向けてしっかり繋げてゆきたい。

 

🌟もっと多くの方に、広く伝えたい!
映像には世の中に広げ未来に伝えるという役割があります。
映像作品の制作と販売を行なっています。

〈ことのはな〉6/9本公演、プレ公演、共にアーカイブ視聴が購入できるようになりました。

(第一部・第二部のみ。30日間)

 

▼リンク先はこちらです。

https://peatix.com/event/4019955/view

 

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