REPORT・BLOG
地水火風の旅〜内なる世界と外なる世界を結ぶために【天地をつなぐ さすらいのハヤサスラ】
〈ことのはなプロジェクト初公演〉は、
「地水火風」を旅する物語です。
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天地をつなぐさすらいのハヤサスラ
~地水火風の旅~
◉地水火風とは
「地水火風」とは、大自然の中にある要素です。
・大地、岩などの固まる要素
・川、海などの水の流れの要素
・燃え盛る炎や、熱の要素
・空気や霧などの気体の要素
これらに四つの「地水火風」の状態が見られます。
そして、
それらは、実は私たちの内面においても「気質」として働いています。
地球の構成要素が、地球に住む私たちの心の中にも
「気の働き」としてあるのです!
◉地水火風と気質
ではどのように、働いているのでしょうか。
・大地や硬い岩のように、固まる気持ちや心
・水のように、ゆったり、変わらず流れる心
・炎のように、瞬間に燃え、熱くなる心
・風のように、流れて果てしなく広がる心
このような四つの性質が、人によって、偏りを見せたり、組み合わせが異なったりしています。
シュタイナー教育ではこの「気質」を調和の中で、育てることを大事にしています。
地球の構成要素が、人間の中にも構成要素としても働いている。
人それぞれ、
構成のあり方が異なるのは、与えられた使命や役割が異なるからと言えましょう。
◉外にある地水火風は、
内なる心にもある
四大が外なる大自然だけではなく、
内なる自分の心の中にもある。
外にあるものは、内にもあるのです。
そのように感じると、自然や人間との関係性が、より親密に感じられます。
また、自分に与えられた四つの要素を、パレットの絵の具のように、
自在に生かし、かけがえのない人生において、
自分だけの美しい絵を描いていきたい!
心からそう、思うのです!
四つの要素を活かすためには、地水火風の特質を知り、
調和させつつ、内外を結ぶことが大切になります。
◉外と内をつなぐために
〜調和を通して結びつける〜
では、どうしたら、内・外の世界を、生き生きと繋いでいけるのでしょうか。
シュタイナーやオイリュトミーを学ぶことは、
この「内と外を有機的に調和の中で結ぶこと」でもあると思うのです。
心や体の健康を保つためにも
内と外が調和していることが大切ですね。
◉世界との一体から分離へ
幼い子どもたちは、内面世界の中で生きています。
そこでは、石ころも、雲も、花も、虫も、擬人化され、一体となっています。
しかし、9歳を機に、内なる世界と外なる世界が別れるのです。
客観的な意識の芽生えとともに、もはや、大自然は、「物質」としか見えなくなってしまう。それは、覚めた意識であり、理性とも言えます。
世界との分離を体験したことで、「自我」は目覚め、意識的になれるのですが、
「孤独」を感じたり、自他を分ける時期に深く傷つくことで、
自分の殻に閉じこもってしまうこともあります。
◉目覚めた意識で異なるものがつながるには?
目覚めた、独立した自我を持ちながら、
再び、他と繋がってゆくことが、地球の環境を守るためにも、いろんな民族と平和を維持するためにも
人間自身の自我の成長のためにも、大変重要だと思うのです。
目覚めた意識を持つ人間にとって、ただ、幼児のように世界と一体となることではなく、
改めて、自分の心と、自然、宇宙はリンクしているということ。
それを、読み解き、扉を開くための「鍵」が必要になります。
鍵となるのは、高められた「感覚と感情」です。
◉感覚と感情を高める
私たちは五感を働かせ、外側にあるものを知覚し、様々な印象を抱きます。
そして、感情を通して、自分がどう感じているかを知ります。
嬉しい、悲しい、懐かしい、素晴らしい、恐ろしい・・などの感情が湧いてきます。
感覚が麻痺してしまったり、
感情が氷のように冷えて動かないと、また、粗雑な感情だけだと、
自分の内面と外側の世界を調和を通して結ぶことができません。
だからこそ、芸術的な教育がとても重要なのですね。
芸術創造を通して、感覚が繊細に働き、そして感情も豊かに育ってゆくからです。
しかも、芸術創造は、繰り返すことで、上達し、喜びが増します!
◉天と地
「内なる心の世界」と「外なる客観世界」は、言い換えると
「天と地」とも言えます。
私たち人間は、この二つの両極の中で、必死にバランスをとりつつ、今を生きているのです。
天・・精神的、聖なる天上世界
地・・現実的、物質的地上世界
地上に生きている私たちにとって、
天と地がつながるのは、
感覚と感情の扉を、調和の中で開くときであると言えましょう。
特に、芸術的な体験を通して繋がったときに、無上の喜びが湧いてきます!
頭も心も体もまるごと用い、
その中に、真善美が感じられるとき、
隔たった二つの世界が融合します。
◉ハヤサスラは天地を結ぶ、芸能の神
「天地をつなぐ、さすらいのハヤサスラ」は、
地上と天上を結ぶ、芸能の神の象徴でもあります。
地上界に生きている私たちが
聖なる世界とつながるために、橋渡ししてくれるものが「芸能」であると言えるでしょう。
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◉公演のご案内
~~オイリュトミー&二十五絃箏 コラボレーション~~
〈映像:6月本公演で発表〉
天地をつなぐ さすらいのハヤサスラ
~地水火風の旅~
地球を愛し、旅するすべての人へ
私たちと一緒に、心の旅路に出ませんか?